• 施 設 概 要
  • み ど こ ろ
  • 利用案内・アクセス
  • 観察時のマナー
  • PR写真素材

 日本野鳥の会は、野生のツルを絶滅から守るため生息環境を確保し、人間とのより良い共存を確立させるため、「日本野鳥の会 ツル保護特別委員会」を1985年に発足しました。本委員会やシンポジウムなどを通して、ツルに関わる人々が知恵を出し合い、「鶴居村サンクチュアリ基本構想」が1986年に策定されました。
 1987年には、この基本構想をもとに、日本野鳥の会がタンチョウとその生息環境の保全を進めるための活動拠点となる「鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリ」を設置しました。
 鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリは、伊藤良孝氏(故人)と日本野鳥の会が協定を結び、伊藤氏が長年タンチョウの給餌活動を続けてこられた土地を提供していただき、日本全国から寄せられた募金で建てられた施設です。

 

 

「鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリ」には給餌場とネイチャーセンターがあります。
 給餌場では、タンチョウの餌が少なくなる11月から3月に給餌を行っています。給餌場には当初の1つがいから、現在では最大で300羽近くのタンチョウが飛来します。ネイチャーセンターは、タンチョウとその生息環境の保全を進める拠点であり、レンジャーが常駐して様々な活動を行っています。運営資金は賛助会「タンチョウふぁんクラブ」会員の方々などからのご寄付によって支えられています。

 

 

 当地で酪農を行うかたわら、1966年よりタンチョウへの給餌を開始。その後、北海道からの委託を受け、タンチョウ給餌人(1968年~1996年)、タンチョウ監視人(1981年~2000年)を務め、81年の生涯の半生をタンチョウの保護に尽くしました。
 サンクチュアリでは、「タンチョウレンジャー」として研究者やボランティアの良き相談相手として活躍。寡黙で人や生きものに対して優しく実直な方で、30年間給餌を継続してきたことに対して、「小さい頃からタンチョウを見てきた。特別なことではない。誰かが餌をあげなければ。」と語られていました。

 

 

1985年
6月

『タンチョウの保護を考えるシンポジウム』を釧路にて開催し、鶴居村にサンクチュアリを設置することが決議された
1985年
11月
サンクチュアリ設置に向けて募金開始
1986年
5月
(財)日本野鳥の会による「第1回バードソン」実施<募金額:1,069万円
※「バードソン」とは、バードウォッチングをしながら募金を集めるチャリティイベント。

1987年

5月

(財)日本野鳥の会による「第2回バードソン」実施<募金額:2,014万円
※第1回、第2回「バードソン」の募金がネイチャーセンター建設費となっています。

1987年

6月

根室市東梅のタンチョウ生息地(約7ha)を購入し「持田野鳥保護区東梅」を設置
サンクチュアリのネイチャーセンター着工

1987年

11月

「鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリ」オープン

1988年

6月

学生バードソン実行委員会による「学生対抗バードソン」が実施され、募金(約200万円)が鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリに贈呈される

2007年

11月

開設20周年を迎え、『鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリ開設20周年記念誌』を発行

 

サンクチュアリでは給餌場に集まるタンチョウを、野外からはもちろん、ネイチャーセンターから望遠鏡を使って観察することができます。季節によって様々な姿をみせるタンチョウの姿を楽しんでください。

子育てしていた場所から、越冬地への移動が始まる時期です。数は少ないですが、つがい同士が激しいなわばり争いをする姿がみられます。

タンチョウのなわばりあらそい

数が増えてくる時期です。特に早朝は数が多く、日の出を背景にして飛来したり、鳴き合ったりする美しい姿を観察することができます。

タンチョウの鳴きあい

数が最も多い時期です。12月下旬から1月初旬にかけては、最大、300羽近くが飛来します。冷え込みが厳しい朝は飛来する時間が遅くなります。夕方にねぐらに向けて群れで飛び立つ姿は圧巻です。

タンチョウ集合

中旬頃からオスとメスの求愛ダンスが盛んにみられるようになります。

タンチョウの求愛ダンス

求愛ダンスに加え、親が子を追い払う子別れや、交尾する姿を観察することができます。暖かくなるにつれて数は減っていき、空高く舞い上がり、子育てのために湿原へ移動する姿がみられます。

タンチョウ飛行

北海道東部を中心とする湿原に分散して、子育てをしています。サンクチュアリ周辺では、子育てに参加しない若鳥が観察されることがまれにありますが、ほとんど飛来することはありません。

タンチョウの子育て

開館期間 10月1日~3月30日
開館時間 午前9時~午後4時00分
閉館日 毎週火・水と毎月1・3・5週の木曜日(祝日に当たる場合は開館)
12月26日~1月1日、3月31日、4月1日~9月30日
入館料 無料
住所 〒085-1205北海道阿寒郡鶴居村字中雪裡南(なかせつりみなみ)
TEL 0154-64-2620
FAX 0154-64-2239
e-mail

・JR釧路駅より、阿寒バス「つるい保養センター」行きで約60分。
「鶴居村役場前」下車、徒歩約10分。

 

・ 釧路空港より、阿寒バス・釧路空港連絡バスで約45分。
「釧路駅前」下車後、上記のバスに乗り換え。

 

●鶴居村拡大地図(バス停からのアクセスマップ)

・釧路空港より約40分、JR釧路駅より約50分、駐車場あり(無料)。

●釧路・鶴居周辺地図(釧路空港・JR釧路駅からのアクセスマップ)

□釧路空港
・日本航空 JAL TEL:0570-025-071
・全日空 ANA TEL:0570-029-222
□JR釧路駅 TEL:0154-24-3176
□阿寒バス TEL:0154-37-2221
□トヨタレンタリース釧路 TEL:0154-23-0100
□タクシー
・金星釧路ハイヤー TEL:0154-22-8141
・釧路日交タクシー TEL:0154-36-1155
・阿寒ハイヤー TEL:0154-67-3311
・阿寒観光ハイヤー TEL:0154-66-3221

指定場所以外に人間が入ると、タンチョウが警戒して逃げてしまいます。指定場所以外での撮影や観察はタンチョウ保護の面から禁止されています。立入制限看板のある場所には立ち入らぬようお願いします。

給餌場で、大勢の方が一斉にフラッシュを点滅させたため、驚いて飛び立ったタンチョウが立木に激突したことがあります。タンチョウを驚かせるような行動は絶対にやめてください。

給餌は保護のために管理されて行われています。無秩序な餌やりはタンチョウに悪影響を及ぼすのでやめてください。また、人間の捨てたものを誤ってタンチョウが食べると、死んでしまうこともあります。ゴミは必ず持ち帰りましょう。

 

PR写真素材提供

当施設を印刷物やWeb・SNSで紹介いただく際に下記写真をご利用ください。
クリックすると大きな写真が表示されます。

写真の何処かに「Copyright 日本野鳥の会」とクレジット表記をお願いします。
可能であれば掲載された媒体を当方にお知らせ頂けますと大変嬉しいです。

サンクチュアリでの給餌

当サンクチュアリでの給餌のシーンです。

ネイチャーセンター

当施設の建物外観です。

求愛ダンス

タンチョウの求愛ダンスです。

冬の給餌場

当サンクチュアリの冬の給餌場の様子です。

鳴き合い

タンチョウの鳴き合いです。